”毛皮反対キャンペーン”をはじめてから14年、リアルファーを取り巻く状況は大きく変わりました。
実に毛皮付き製品の輸入は80%減少し、国内の毛皮農場は2016年にゼロになりました。
最初はファストファッションと言われるH&MやGAPやユニクロ、無印良品などの大手アパレルメーカーがファーフリー宣言をし、今ではグッチ、アルマーニ、シャネル、ヒューゴ・ボス、バーバリー、コーチなどのラグジュアリーブランドが次々とファーフリーになっています。
日本でも著名人がリアルファーを着ていれば不快に思う人が多くなり、抗議の声が多くの市民から上がります。
街でリアルファーを身に着けているオシャレな女子はあまりみかけなくなりました。
毛皮業界は市場を求めて、リアルファーであることに気がつきにくいピアスやシュシュなどの小物や、リアルファーに残酷な背景があるという情報にリーチしにくいシニア向け、エシカルにむとんちゃくな一部の男性向けの商品を多く出しています。
日本は変わりました。
日本の消費者が「ファッションのために動物の犠牲はいらない」と声を上げてきたからです。
決して欧米からの流れではなく、日本人自身が思いやりを取り戻したからなのです。